
韓国南西部の珍島(チンド)沖で4月16日に発生した旅客船「セウォル号」の沈没事故について、台湾メディアが「貴重な救出時間を逃した」という見出しで、現状を伝えた。
台湾のラジオ局「中國廣播公司(BCC)」は、沈没したセウォル号の犠牲者の約9割が救命胴衣を着用していたとし、「事故発生時に飛び降りる指示を船員が出し、政府が積極的な救助活動を行っていたら助かった人がいたかもしれない」と指摘した。
韓国海洋警察庁の5月7日付けの記者会見で、269人の犠牲者のうち235人が救命胴衣を着用していたこと、ダイバーによる捜索を今後も続けていく方針などを発表したことを伝えた。
また現地では、「船長や一部の船員が乗客を誘導せず我先にと救命ボートに乗った、海洋警察庁や海軍が第一段階で救助活動にあたらなかったといったことが追求されている」といった現実があるとした。
続けてセウォル号事故と韓国ウォン高騰の影響で、経済的な打撃も受けていると報道。「韓国の人々はお金を使わず、輸出と国内消費量が減少中。事故発生後は韓国人のクレジットカード利用が減っている」という状況や、旅行のキャンセルが続いていることや、デパートの売上げ不振も目立っていることを伝えた。
犠牲者の遺族や事故関係者ばかりでなく、韓国の国民に大きな衝撃を与えているセウォル号の沈没事故。発生から3週間という時間の経過と共に、ずさんな管理体制や問題点が次々と明らかになり、国レベルの大惨事はまだまだ大きく広がりそうだ。台湾メディアの注目も続く。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)