上戸彩主演の連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)が初回視聴率13・3%を記録し、同時間帯でトップだったことが判明した。私生活でも人妻の上戸が真っ昼間から夫以外の男性と逢瀬を重ねるショッキングな内容が視聴者から支持を得た格好だ。
当初は苦戦が想定されていたが、フタをあけてみれば「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)10・6%、「櫻井有吉アブナイ夜会」(TBS系)6・8%、「報道ステーション」(テレビ朝日系)12・2%と他局を蹴散らした。ビデオ録画率を含めると15%超は確実だ。
実は「昼顔」の視聴率や視聴者層を分析すると、意外な事実が浮かび上がってくる。同作は男性ではなく、女性をターゲットに制作されていて、それが女性人気につながっているというのだ。
「当初は濡れ場が多いと盛んに報じられ、男性を取り込もうとしていると思いました。でも、初回を見る限り完全に女性視聴者を意識した作りになっていた。例えば冒頭で上戸がアイスキャンディーを食べるシーン。男性を意識するならキャンディーをなめて終わりですが、アイスが溶けて足の指に滴り落ちる、エロチックでセクシーなカットにしていた。女性の渇望感をうまく表現していました」(若手放送作家)
■男のイキ顔もふんだん
また、上戸と共演の吉瀬美智子の不倫相手になる斎藤工と北村一輝を、うまくほのめかすように描いていた。斎藤は最初はメガネを掛けて頼りなく見えるが、途中から外して男らしさをアピール。北村も自分の指をしゃぶったり、女が欲情するような描き方だった。今後は斎藤や北村の鍛え抜かれた裸がバンバン露出するともっぱら。
「濡れ場といえば、女性のシャワーシーンや扇情的なアップが中心でしたが、『昼顔』では男のシャワーシーンやイキ顔がこれでもかというくらい登場する。同ドラマの女性スタッフの中には<独り寝のオカズになる>と言っている人もいます」(制作関係者)
女の不倫ものは受けると、さっそく勉強会を開いているライバル局もあるほど。不倫ブームにさらに拍車は間違いない。