
56年ぶりの大修理をほぼ終えた世界遺産・平等院鳳凰堂の内部拝観が1年半ぶりに再開した3日、地元宇治市の商店街には観光客たちのにぎわいが戻ってきた。「祝平等院鳳凰堂落慶」と書かれたいくつもののぼりが春風にはためく中、商店の店主らは売り上げ回復に期待を膨らませている。
「表参道の雰囲気がガラッと変わった」。平等院表参道商店会の宇治茶の老舗「高村三光園」の店主、高村幸雄さん(67)はうれしそうに語った。鳳凰堂の改修工事が始まって以降、客足は目に見えて減ったといい、この日、途切れることなく続く人並みを目にし、「人が通らず寂しかったが、活気が戻ってきてうれしい。平等院さまさまです」と笑顔で話した。
同商店会の福寿園宇治茶菓子工房の従業員、吉脇宏子さん(50)も「(工事中の時期の)3倍以上はお客さんが来ていると思う。これからの観光シーズンが楽しみ」。
和雑貨屋「和夢兎(わむう)」店主、古賀則行さん(39)によると「2年間、客足が遠のき、全体的に約4割売り上げが減った厳しい時期だった」という。消費税増税などで経営環境は厳しさを増すなか、拝観再開は売り上げ回復に向けた絶好のチャンスだ。
5日からは駅前で茶の無料接待も行われる予定で、地元一丸で「おもてなし」ムードを高めようとしている。(永山準)