
世界で最も人口が多い都市のトップテンに中国の7都市がランクインしているだけでは飽き足らないかのようだ。新たな調査では、世界で最も交通の便が悪く、人々も親切ではない都市として、北京が第2位に挙げられた。
旅行情報サイト運営のトリップアドバイザーが5万4000人の観光客を対象に行った調査によると、北京が世界で2番目に最も旅行者の満足度が低かった。最下位はモスクワだ。
北京を訪れたことのある観光客は、この調査結果にさほど驚きはしないだろう。
タクシーの台数が少ないことは、まあ仕方がない。多くの都市が抱えている問題だからだ。この街に住むほとんどの住民は、何も知らない旅行者がタクシーの運転手にメーターを不正に操作された(もしくは運転手がメーターの起動を「忘れた」ために、降りる際に不当請求された)という恐ろしい話の「1つや3つ」は知っているだろう。
運転手が客の言うとおりにタクシーを止めないことはよくあることだ。理由は単にそのほうが運転手にとって都合がいいからだ。そういう運転手は「歩け!」と客に叫ぶ。外国人向けの雑誌には、こうした「タクシー詐欺」にあわないためのコツがしばしば掲載されている。
北京の住民が不親切であることも想像に難くない。言葉の壁もその一因ではある。初歩的な中国語が話せず、案内役もいない旅行者が地元の人に道を聞くのは容易ではない。また公共の場での人々の行動にショックを受けるであろうことも想像に難くない。列を作る習慣は中国には根付いていない。北京で最もしゃれた商業エリアであってもだ。一方、人前でつばを吐く行為は明らかに社会に根付いている。
北京で無愛想な歓迎を受けるのは観光客に限ったことではない。地元のスポーツチームも外国からのスポーツチームを迎える際は、スポーツマンシップよりも、怒りっぽさのほうがよく知られている。
だが、酷評だけというわけでもない。北京は世界で最も安全な街の1つだとしばしば称賛される。文化の豊かさや歴史的な観光名所も絶賛される。世界のどこの都市でも同じように、心あたたまる優しい対応や予期せぬ親切に出会うこともある。――たとえそれがスモッグの中であったとしても。
By Chuin-Wei Yap