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2026.06.21|コメント(-)トラックバック(-)

動物だって心が壊れる―抗うつ薬が効く場合も


 わが家のバーニーズ・マウンテンドッグ「オリバー」が台所の窓のところにいるのを誰も見ていなかった。

 彼がエアコン装置を脇に押しやり、窓の網戸に穴を開けるには長い時間がかかったに違いない。夫と私は外出しており、ペットシッターは帰った後だった。オリバーは自分がひとりぼっちだと気づいた時、パニックに陥り、逃げだそうとした。私たちが住宅の3階に住んでいなければ、深刻な問題ではなかっただろう。オリバーは約17メートル下の地下に通じるコンクリート製の階段に落下。一命は取り留めた。

 オリバーには他にも問題があった。ハエを見ると食いつき、食べられないジップロック袋(保存ケースのブランド名)や手ぬぐいを食べ、あたかも毛の生えたアペタイザー(前菜)であるかのようにダックスフントやテリエに近づいたり、何かに取りつかれたように自身の体をひどくなめ回して傷を作ったりした。

 2年後、私たちはカリフォルニアに旅行した際、オリバーをペットホテルに預けざるを得なかった。その頃には、オリバーを安全に保管できる友人の家が皆無だったからだ。小さなパニックに陥って檻の戸の木板を食べようとした後、オリバーはひどい腹痛で倒れた。診断結果は良くなかった。電話越しに、私たちは彼を安楽死させることを決意しなければならなかった。

 オリバーを失い気が動転したが、精神的に苦しむのが人間だけでないことを学んだ。心を持つ動物は皆、心を失う可能性があるのだ。時にその引き金になるのは、酷使であり虐待であるのだが、必ずしもそうではない。動物の精神的な病の原因は、人間と同様、常にはっきりしているわけではない。

 うつになったゴリラ、強迫観念に取りつかれた馬、偏執的なウォンバット(アナグマに似た有袋類)、自傷的なイルカ、認知症の犬などが存在する。だが、彼らと住居や環境を共有するその他の動物たちが、同じ症状で苦しまないケースも少なくない。

 幸運にも他の動物は、われわれ人間と同じように、精神的な病にかかりやすいだけでなく、そうした病から回復する能力がある。オリバーに関して、わたしはバリウム(精神安定剤)やプロザック(抗うつ薬)から行動矯正訓練に至るまで、米国のペットオーナーが入手できるほとんどあらゆる治療法を試した。私はオリバーを救えなかったが、トラブルを抱えた動物の治療に成功した人もいる。

 ボストンのブリガム婦人科病院の精神科医マイケル・マフソン博士は、ボストン市のフランクリン・パーク動物園でゴリラの治療に携わった。同博士は「最初に訪れた際、わたしは彼らが人間と全く同じように苦しんでいるのが分かった。誰かに話を聞く必要もなかった。彼らの目、顔つき、態度をみるだけで分かった」と語る。


薬で治った動物園のゴリラ


 マフソン博士は、「気分障害」を患っているゴリラたちがしばしば、人間に効く抗うつ剤や統合失調症治療薬を投与されて非常によく効くことを発見した。同博士と同僚の獣医師たちは、米国とカナダの動物園をアンケート調査した。するとハルドル、バリウム、ゾフォフト、アティバンといった抗精神病薬をゴリラに投与していると報告した動物園が約半数に達していたことが判明した。マフソン博士はその後、他の動物園でも、抜毛癖や食糞癖のある類人猿を治療した。同博士は、人間の患者と同様に、抗うつ薬を処方しており、環境や日々の習慣を変えるよう勧めている。

 トルコの山岳地帯で生まれた雄のヒグマ「アブディ」も、抗うつ薬で助かった。アブディは1992年生まれ。小さいときに狩人に母親を撃たれ、ペットとして育てられた。アブディは2年間、短い鎖につながれて外に放置された。日光も雨も寒さも遮るものはない状態だった。次に、小屋の中にあるコンクリート床の「おり」に移された。その後8年間に彼が見た光は、屋根のひびから漏れてくる光だけだった。村人たちはアブディに餌を投げ入れたが、おりの中を掃除することも、アブディを外に出してあげることもなかった。

 こうした状況が10年以上続いた後、アブディはカラジャベイ熊保護区に保護され、施設に移された。施設の職員は他の熊たちに引き合わせようとしたが、アブディは熊たちを見るとおびえ、ねぐらから出てこなかった。

 職員たちはアブディをより小さい囲いに移し、他の熊が見えるが、身体的には接触しないようにした。しかし、6カ月が過ぎても他の熊たちにどうしようもなくおびえている状態だった。さらに心配なことに、ひたすら歩き続け、1日の大半を小さな丸を描くように歩いて過ごしていた。

 そこで職員たちは、アブディに抗うつ薬のフルオキセチンを投与することを決めた。6カ月間にわたり、毎朝、大好きなレーズンナッツパンの中に隠して薬が投与された。徐々にではあるものの、何カ月もかかって、歩き回る癖が完全に収まった。薬への依存を断ち切るのに数週間かかったが、その後、職員はアブディを28匹の熊のいる大きな囲いに放った。

 それから10年以上がたつが、アブディは現在、非常に元気だ。職員の1人は最近こう書いた。「長い社会化過程が成功し、ようやくアブディは他の熊の仲間だと理解できたのかもしれない。われわれはアブディの過去の記憶を完全に消すことはできないが、今やグループの一員だ」


擬人化のリスク


 他の動物とわれわれ人間自身との間の類似点を認める場合、われわれは擬人化のリスク、つまり人間の感情や欲求を動物たちに投影するリスクが常にある。しかし、われわれ自身の視点なくして動物の経験ないし動機を想像するのは不可能だ。こつは、うまく擬人化すること、つまり彼らの行動や感情的な生活を彼ら自身の観点でできるだけ正確に解釈することだ。

 われわれの大切なペットの場合、例えば特定の来客に対する飼い猫の意見をもっと真剣に考慮し、飼い犬にもっと挑戦的な散歩をさせ、ハムスターに隠れる場所をもっと与え、いじわるなカメをタンクから排除することが必要なのかもしれない。

 動物たちに感情的、心理的なストレスを克服させることは、こちらが疲れ果てるし、費用が高く付く。そしてオリバーの経験で分かったように、胸が張り裂ける思いをする一方で気持ちが高揚することもある。私はそれ以外の方法を想像できない。

(この記事は、Simon & Schuster社から6月10日に出版されるブライトマン博士の新著「Animal Madness: How Anxious Dogs, Compulsive Parrots and Elephants in Recovery Help Us Understand Ourselves」から抜粋・編集したもの)

By LAUREL BRAITMAN

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2014.06.10|コメント(-)トラックバック(-)

フィリピン、ベトナムが南沙諸島で親善スポーツ大会、中国反発「小細工を・・・」


 スプラトリー諸島(南沙諸島)に駐在するフィリピンとベトナムの軍部隊が8日、親善スポーツ大会を行った。中国政府・外交部の華春瑩は9日の記者会見で、「小細工」などと表現し、反発をあらわにした。

 スプラトリー諸島について、ベトナムは全島の領有権を、フィリピンは一部の島の領有権を主張している。双方は対立関係にあるが、信頼の醸成などを目的に8日、スポーツ大会を開催した。

 大会は、ベトナムが実効支配するサウスウエスト島で行われた。約3.2キロメートル離れた地点にあるノースウエスト島に駐留するフィリピン軍部隊の軍人が、サウスウエスト島に赴いた。

 競技種目はサッカー、バレーボール、綱引きだった。国別の対抗ではなく、ベトナムとフィリピンの軍人双方による「混成チーム」がそれぞれ競い合った。国と国との対抗心が出たのでは、大会の趣旨に反してしまうからという。

 両国軍人とも、日頃は互いに「最前線での駐留部隊」として対立する間柄だが、臨時に編成されたチームの一員となり、相手チームとの「平和的な熱い戦い」を楽しんだ。

 中国政府・外交部の華春瑩は9日の記者会見で、「ベトナムとフィリピンが一緒になりこんな小細工をやっても、たかだか稚拙なドタバタ劇を1回やっただけとは思いませんか?」と記者らに同意を求めた上で、「中国は南沙諸島とその付近の海域について、争う余地のない主権を有している。われわれはフィリピンとベトナムに、いかなる挑発行為もやめるよう要求する」と述べた。

 フィリピンとベトナムの軍部隊による南沙諸島におけるスポーツ大会を紹介した中国メディアは、記事の最後の部分に「南子島(サウスウエスト島)も北子島(ノースウエスト島)も中華人民共和国の固有の領土である。ただし目下のところ、ベトナムとフィリピンが両島をそれぞれ、不法に占拠している」などと付け加えた。(編集担当:如月隼人)

2014.06.10|コメント(-)トラックバック(-)

薬価の毎年改定、「やっかい」だが取り組む-甘利経済再生担当相が意欲


 政府の経済財政諮問会議(議長=安倍晋三首相)は、月内にも策定する「骨太方針」に、現在は原則2年に一度のペースで行われている薬価改定を毎年度実施すべきとの提言を盛り込む方向で検討を進めている。同会議が9日に開いた会合の終了後、記者会見した甘利明経済再生担当相は、「その名の通り『やっかい』な話ではあるが、取り組んでいかなければならない」と述べ、薬価改定のペースの見直しに意欲を示した。【佐藤貴彦】

2014.06.10|コメント(-)トラックバック(-)
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