
サッカーワールドカップ(W杯)の勝敗を予想するアルゴリズム(計算法)は珍しくも何ともない。しかも、しばしば大きくはずれる。
専門家が考えるほとんど全ての最新公式は、予想外にも準決勝にコマを進めたチームを予測できたことはめったに(いや、全く)ない。2010年の準決勝にウルグアイが出場すると誰が予想しただろうか。1998年のクロアチアや、1994年のブルガリアにしてもそうだ。
そこで、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は2014年のW杯を予測するために、米ニューヨークに本拠を置くリスク分析ソフト開発業者パリセードでコンサルタントとトレーナーを務めるフェルナンド・エルナンデス氏にあたってみた。エルナンデス氏は主に国際ランキングと1100に上る試合結果を基に、すばらしく論理的な予想モデルを作り上げた。まずチームは国際サッカー連盟(FIFA)のランキングに基づいて10のカテゴリーに分類される。そして、乱数を用いたシミュレーションによって近似値を求めるモンテカルロ法でW杯の「試合を行った」。
5万回ほどの反復計算の結果、優勝の確率が最も高いのはドイツで、19.9%となった。前回のW杯で優勝したスペインは16.1%で次点。続いてアルゼンチンとスイスがともに6.1%、ブラジルは6%にすぎなかった。
だが、エルナンデス氏がブラジルに、ホームでの大会という利点を加味したところ、ブラジルの確率は17.3%へ上昇し、スペインは12.2%へ下落。ドイツに至ってはスイスとギリシャよりも低い6.9%へ落ち込んだ。
換言すれば、ドイツがおそらく強いが、ブラジルもまだ可能性があるということだ。ブラジル人の群衆の前でプレーすることで、どこまでブラジルチームが鼓舞されるかが重要だ。それを判断するために、おそらくアルゴリズムは必要ない。