
9月に合併する損害保険大手の損害保険ジャパンと日本興亜損害保険が、他業界の人材だけを対象とした中途採用制度を導入することが6日、分かった。毎年20人程度を採用する方針。損保業界では、自動車保険などの主力市場が頭打ちの状況にあり、メーカーやサービス業などで経験を積んだ「保険業界にない発想ができる人材」(採用担当者)を増やし、新たな成長分野の開拓につなげる狙いだ。
保険以外の職務経験があり、海外勤務が可能なら年齢や国籍などは問わない。月内に募集を始める。採用担当者は「メーカーでヒット商品を開発したり、優れた販売促進や海外事業の立ち上げ実績を持つなど、保険を超えた視点を社内に持ち込んでほしい」としている。
2社は合併して新会社「損保ジャパン日本興亜」となる。中途採用は原則的に実施してこなかったが、新会社化を機に従来の新卒主体の採用を改める。
損保業界は国内の自動車保険など既存分野の成長が見込めず、海外市場などの新領域に活路を見いだそうとしている。損保ジャパンと日本興亜のグループも「保険業からサービス産業への進化」(首脳)を旗印に、ヘルスケア分野などへの参入を検討。中長期的には保険専業からの脱却も視野に、業界の慣習や常識などに染まっていない外部の人材を積極的に採用する。
一般的に中途採用は即戦力を求める場合が多く、最近では人手不足が目立つ建設や外食で業界経験者の中途採用が広がっている。今回のように同業以外の人材に特化した採用枠の創設は金融大手では珍しい。