来日中の2020年東京五輪・パラリンピックの準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会は26日、会場計画の見直し検討対象となっている葛西臨海公園(江戸川区)などを含む臨海地区の競技会場予定地を視察した。また、舛添要一知事主催の昼食会では、東京産の食材をふんだんに使ったメニューが振る舞われた。
調整委のジョン・コーツ委員長らは主にバスの車内から計19カ所の会場予定地を視察。計画見直し対象となっているカヌー(スラローム)会場の葛西臨海公園のほか、バスケットボールなどの会場となる「夢の島ユース・プラザ」(江東区)なども含まれた。
レスリングやフェンシングなどの会場となる東京ビッグサイト(同区)では、舛添知事や招致活動で活躍したパラリンピアンの佐藤真海選手のほか、東京五輪でフェンシング競技での活躍が期待される女子高校生らが調整委を出迎えた。
佐藤選手が五輪に向かって若者たちが練習に励んでいることなどを英語で説明。高校生選手らも自己紹介をし、それぞれ調整委メンバーと握手を交わした。
メンバーを見送った後、佐藤選手は報道陣に「いよいよ動き出したという感じがする。私もアスリートとして何らかの貢献をしたい」と語った。
また、港区のホテルで行われた昼食会では、東京ブランドの豚「TOKYO X」を使った鉄板焼き、八丈島産カツオとトマトとのポン酢のみぞれあえ、江戸前アサリの深川めしなど、さまざまなメニュー14種がビュッフェスタイルで登場。いずれも食材本来の味を大切にした仕上がりで、舛添知事によると、何度もおかわりをする委員がいたという。
舛添知事は「オリンピック前に『東京フードフェスタ』みたいなものがやれればと考えている」と述べ、世界各国で編み出された独自のすしを集めたイベント構想などを打ち上げた。