日本鉄鋼連盟が27日発表した5月の鉄鋼輸出量は前年同月比4・0%減の352万7000トンで、9カ月連続で前年割れした。消費税増税後も建材などを中心に国内需要が堅調だったことや、高炉メーカーを中心に定期修理が実施されたことで各社の輸出余力が低下したことなどが影響。また、引き続き中国などアジア各国の増産で国際市況は低迷した。
最大の輸出先である韓国向けが15・4%減の53万7000トンで2カ月連続のマイナス。中国向けも6・6%減の49万4000トンで2カ月連続で前年実績を下回った。一方、台湾向けは18・9%増の34・4万トンで6カ月ぶりのプラスとなった。
一方、5月の普通鋼鋼材輸入量は32・0%増の42万7000トンで7カ月連続で増加した。