
(CNN) 一緒に外食に出かけても、保護者はスマートフォンや携帯電話に熱中し、子どものことは上の空――。そんな実態調査結果が10日の小児科学会誌に発表された。
小児科医のジェニー・ラデスキー氏らは、米ボストンのファストフード店で幼児を連れた大人55人の行動を観察した。このうち73%に当たる40人が食事中に携帯電話を使用。30%は食事中もほぼ絶え間なく携帯電話に没頭していた。
ラデスキー氏は「食事中の交流や人とのやり取りが子どもの健康や発達のためになることは、多くの研究で実証されているのに」と嘆く。
携帯に没頭する大人たちは、子どもの相手をするよりも、文字を入力したり画面をいじったりする方に忙しい様子だった。通話の場合は子どもと目を合わせることも多く、話が終われば電話を置くことから、画面操作に比べれば没頭の度合いは低そうだった。
携帯を操作しながら子どもに気を取られることにいら立った様子を見せたり、子どもに話しかけられても上の空という保護者もいた。
これに対して子どもの方はさらに気を引こうとしたり、相手にされないことを受け入れて自分だけで遊んだりしていたという。
携帯電話は使い方によっては保護者の注意を散漫にさせる一方で、子どもと一緒に楽しんだり学んだりする役にも立つと専門家は指摘する。今回の調査でも、子どもと一緒に電話を使っていた保護者は、電話よりも子どもたちと一緒の体験を重視している様子だった。
こうした「保護者がいながら不在状態」が子どもに与える長期的な影響について、研究者らはさらに研究を進める方針。専門家は「子どもとじっくり話をしたり一緒に過ごしたりする機会がある時に(携帯電話を)使うことについては、よく考える必要がある」とアドバイスしている。