
【北京=川越一】中国の華僑向け通信社、中国新聞社などによると、アジア歴訪中のヘーゲル米国防長官は7日、中国山東省青島の人民解放軍基地で、外国人としては初めて中国初の空母「遼寧」に乗艦し、約2時間にわたって視察した。AP通信によると、「遼寧」の視察はヘーゲル氏が希望したという。
訪中前に、尖閣諸島(沖縄県石垣市)や南シナ海における争いを念頭に、中国は周辺諸国に敬意を持つべきだと主張。中国の軍備増強では透明性の向上を求めていた。中国側が視察を受け入れた背景には、「軍備の透明性に欠ける」との批判をかわす狙いがあるとみられる。また米中間では昨年12月、南シナ海の公海上で訓練中の「遼寧」の情報収集をめぐり、米イージス巡洋艦と別の中国艦船が異常接近するなど、緊張感が高まっている。米国の猜疑(さいぎ)心を緩和し、米軍との対立を避ける意図もうかがえる。