甘利明経済再生担当相は4日の閣議後会見で、法人税収の上ぶれについて「(上ぶれの)何割がアベノミクスで、それ以外は別の要因というのを内閣府で検証したい」と述べた。法人税減税の代替財源として、上ぶれ分を充てることが妥当であることを強調する狙いがある。検証結果を経済財政諮問会議に報告し、年末の予算編成や税制改正に反映させる考えも示した。
財務省が3日発表した2013年度決算によると、税収は13年度補正予算後の見積もりから約1兆6000億円増加。法人税収も見積もりを約4300億円上回った。
ただ財務省は法人税の税収増も含め一時的なものが多いと指摘している。これに対し甘利氏は「前回法人税減税をしても税収は増えた。円安について言えば、この1年で円ドルレートはほとんど変わっていない」と反論した。