
愛媛県八幡浜市の八幡浜港と大分県別府市の別府港を結ぶ航路に4日、宇和島運輸フェリーの新造船「あかつき丸」(2565トン)が就航した。船内にエスカレーターや女性専用席を設けるなど高齢者や女性に配慮されており、九州と四国の交流拡大に期待が寄せられている。
八幡浜・別府航路は、年間約22万人(平成25年)が乗降し、車両約12万台が利用する。八幡浜港で開かれた就航式で、同市の橋本顕治副市長は「(航路は)八幡浜市と大分県を結ぶだけでなく、九州と京阪神を結ぶ第2国土軸だ」と就航の意義を強調。その後、田原二夫船長(54)らに花束が贈られ、航海の安全を祈った。
就航を祝い、県立八幡浜高校商業研究部の部員9人も駆けつけ、乗客らに「行ってらっしゃい」と笑顔で手を振った。同船に体験乗船した同部の元山麻莉亜部長(18)は「八幡浜にこんなきれいな船ができ、とてもうれしい」と就航を喜んでいた。
あかつき丸は、全長116・5メートル。航海速力20ノットで同航路を1日3往復する。旅客定員は586人。乗用車換算で145台搭載可能で、電気自動車の充電設備も設置している。建造費は約30億円。