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2026.06.15|コメント(-)トラックバック(-)

中国で液化天然ガスに「混ぜ物」・・・業者暴利、取締は空白状態


 中国で液化天然ガス(LNG)に価格の安い液体窒素を混ぜて販売する業者が増えつつある。燃料としての質が下がり、自動車では走行中にエンジンが停止、工場では必要な熱量を得られないなどの問題が出ている。中国新聞社が報じた。

 液化天然ガスの主成分はメタンで、液化石油ガス(LPG)の主成分であるブタンやプロパンよりも分子量が小さいために、圧縮する場合にはより強い容器、液化するには容器の問題に加えて摂氏氷点下82度以下の低温の実現など、技術的要求が高い。

 中国では、発電分野で石炭火力への依存度が極めて高いなど、エネルギー源について、日本に比べればまだ相当に遅れた状況だ。しかし最近は、大気汚染が深刻化するなどで、LNGなどへの関心が高まってきた。

 ところが、LNGに「液体窒素」を混ぜて販売する業者が出始め、増加しつつあるという。石油、石炭、各種鉱石などの電子商取引・先物取引を行う金銀島(北京)アナリストの朱穎新氏によると、LNGは燃焼カロリーの調整のため窒素の添加を行うが、本来ならば窒素量が全量の10%を越えることはない。しかし、窒素価格がLNG価格より安いため、大量の窒素を混入する業者が出始めたという。

 中国北部地域では、液体窒素価格は1トン当たり1500元(約2万4600円)で、LNGの仕入れ価格は4000元(約6万5700円)だ。LNG運搬車は20トン積み程度の場合が多いが、1台当たり液体窒素を10%増せば、それだけで8000元(約13万1000円)の「利益の上積み」となるという。

 朱氏によると、これまで中国ではLNGの「窒素による水増し現象」が多く発生していた。LNGでは少なかったが、最近になり増えてきた。特に湖北省、陝西省一体で目立つという。

 通常よりも窒素が多く混入されたLNGは「燃焼する」という物質としての特徴そのものは変わらないが、利用者にはさまざまな損害をもたらす。車両燃料として使われた場合には走行中のエンジン停止やノッキング、さらに工場で用いられた場合には、得られる熱量が基準に達しない場合もある。

 中国ではLNGに達する窒素混入を規制する法律がなく、取り締まりが困難な状態だ。高い利益が出せるため「窒素による水増し」は、急増しているという。

 当局による取り締まりがないため、江西省でLNG運送を業務とする企業は、「LNGに対して悪質な窒素混入を行う業者を通報」した場合、同社が1万元(約16万4000円)の賞金を出す制度を設けた。

 同社社長によると「だれもかれもがこんなことをして、だれも取り締まらなければ、業界全体がどんどんダメになってしまう」との危機感から始めたという。同社長によると、LNG関連の業界団体にも、「粗悪LNG」を規制する能力はない。

 朱氏はLNGの「水増し」現象について「目下のところ、業界の自主規制に頼るしか、この問題を解決する手段はない。行政には、早く規則を策定して合法的な業者の合法的な権利を保護するよう期待したい」と述べた。(編集担当:如月隼人)

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2014.06.13|コメント(-)トラックバック(-)
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