
今回は池袋のヘルスで知り合ったナツキちゃん(24歳)の話です。ナツキちゃんはモーニング娘。のなっち(阿部なつみ)のような黒髪で清楚な女の子でした。とてもマジメでまっすぐな気持ちを持っていたのですが、流されやすいところがあり、そのせいで苦労する女の子でした。
ナツキちゃんの彼氏はビジュアル系バンドマンでした。とてもキレイな顔立ちで優しい彼氏だったそうです。付き合ってから半年くらいして彼氏がアルバイトでホストを始めることになりました。最初にそのことを聞いたときにナツキちゃんは反対しました。しかし彼は「バンドを続けるために必要だし、先輩の紹介だからしようがないじゃん」と言うばかりでした。そこからがナツキちゃんの不幸の始まりでした。
しばらくしてから彼が職場の上司に紹介したいからと店に誘ってきました。気が進まなかったのですが、先輩に自分を紹介してくれるのが純粋に嬉しく思い了解してしまいました。彼と一緒に店に入ると幹部やらマネージャーやら席に来てやたら彼をほめていきます。
「彼氏はホストで売れてからの方がバンドでも絶対成功しやすいよ!」
「俺らの大事な仲間だからナツキちゃんも支えてあげてよ!こんなイイ男はレアだよね!」
典型的な洗脳が始まっていました。そしてその日の会計は10万円を超えたそうです。それから週末になると彼から誘いの連絡がきます。貯金は2ヶ月もたずになくなってしまいました。すると彼氏は「事務なんかより楽なアルバイトあるからやってみたら?」と池袋の風俗店を紹介してきました。
最初ナツキちゃんはとてもこんな生活は無理だと思ったのですが、仕事が終わってから彼の店に行くと彼がとても優しく抱きしめてくれます。そして幹部の人達も親身になって愚痴を聞いてくれたり心配してくれました。
そんな不安定の生活が1年ほど続いたある日、急に彼が大切なお客さんと連絡がとれなくなってしまいツケを回収できなくなってしまいました。元から借金があったのに今回のツケを彼が被ると100万円を超えてしまいます。
彼は情緒不安定になってしまいました。幹部からは毎日プレッシャーをかけられ、彼のお客さんの女の子もすごい勢いで離れていきました。彼の順調だったホスト生活が崩れ、借金だけが残りました。
それでもナツキちゃんだけは彼を見捨てませんでした。自分ができるだけ頑張るから返済を伸ばしてもらえないかマネージャーにお願いもしました。今までの彼女のマジメさからマネージャーは分割での返済を認めてくれました。
ずっと勘違いした生活を続けていた彼氏ですが、さすがに何が大切なのか気がつくことができました。
しばらくして2人で茨城に引っ越してマヨネーズ工場でマジメに働きだしました。その職場を選んだ理由は彼がマヨネーズのためならマジメに働けるからでした(笑)
お金がないので結婚式はあげられませんでしたが茨城で籍を入れて幸せに暮らしているそうです。
■麻世(マヨ) 1980年1月10日生まれ。元風俗嬢でキャバクラ、ヘルス、ソープ、AVと高収入な仕事を数多く経験し、現在は子育てのあいだに執筆活動と風俗コンサルタント。精神的に病みやすくいろいろなトラブルが起きやすい風俗業界の裏で麻世が助けられた女の子、助けられなかった女の子のエピソードを高収入サイト「あんない嬢」(http://annaijyou.jp/)で連載中。