【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンの大統領選で、選挙管理委員会が発表した決選投票の暫定結果について、2位になったアブドラ元外相の広報担当者は7日夜、ロイター通信などに対し、「われわれは受け入れない。国民の投票に対するクーデターだ」と述べ、拒否する考えを示した。アフガン情勢はさらに混迷を深めそうだ。
アブドラ氏は投票に組織的な不正があったとして、結果が公表されても受け入れられないとの考えを示していた。アブドラ氏の陣営は首位になったガニ元財務相の陣営との間で、今後の対応について7日の発表直前までギリギリの協議を行ったが、アブドラ氏側からは理解を得られなかったようだ。
ヌーリスタニ選管委員長は発表で、選挙で不正の疑いがあったことを認め、今後、不服申し立ての審査によって結果は変わりうるとの見方を示している。