
認知症の高齢者たちが学習療法によって「自分」を取り戻していく姿を追ったドキュメント映画「僕がジョンと呼ばれるまで」が31日から、静岡市葵区御幸町の静岡シネ・ギャラリーで公開される。アメリカドキュメンタリー映画祭観客賞、ロサンゼルス・ムービー・アワード奨励賞などを受賞した、密着取材の記録映画。
仙台放送の制作で、舞台は米・オハイオ州の高齢者介護施設。家族の名前さえ思い出せなくなった高齢者たちが、音読と計算を中心とする教材を使った学習を会話をしながら行うことで脳の前頭前野機能が維持・改善され、少しずつ自分を取り戻す姿が描かれる。
同局は20年以上も認知症の取材を続けており、今回は川島隆太・東北大教授の提唱する認知症改善プログラムが米国で効果を試すと聞いて撮影を決行。監督を務めた同局の太田茂プロデューサーは「本人がよくなっていくだけでなく、支える家族も変わっていく姿も描きました。『人生をどう終えることができるのか』がテーマです」と話した。