
県内の食品関連企業のうち、約3割に東日本大震災の影響が今も残り、東京電力福島第1原発事故の影響は6割強に残っていることが、日本政策金融公庫横浜支店農林水産事業の調査で分かった。いずれも前年を上回っており、全国的に緩やかに影響が改善する中で、発生から3年を経ても、県内企業に震災の影響が続いていることが浮き彫りになった。
原発事故の影響について聞いたところ、県内の食品関連企業の63・6%(前年比17・2ポイント増)が「現在も影響が残っている」と回答した。全国平均の34・8%(同2・7ポイント減)を大きく上回り、被災地の岩手、宮城、福島の3県の平均(66・8%)に近い数字になっている。被災地からの食品が減った卸売業や、被災地に工場を持っていた製造業などで影響が残っているという。影響の内容は「原材料、資材、商品の調達、仕入れ量」(45・1%)、「売上高」(29・4%)、「引き合い、需要」(25・5%)などが多い。
東日本大震災の地震や津波で受けた影響については、県内の食品関連企業の27・3%(前年比0・5ポイント増)が「現在も影響が残っている」と回答し、全国平均の20・7%(同5・5ポイント減)を上回った。影響内容は「原材料、資材、商品の調達、仕入れ量」が62・8%、「売上高」が51・2%、「搬送、納入、供給」が27・9%だった。
同支店は「依然として影響は高い水準にとどまり、被災地の食品が避けられるなど風評被害も残っており、まだ震災前の状況には戻っていない」としている。
調査は1月に、県内の食品関連の製造、卸売、小売、飲食業の189社を対象に実施。66社が回答した(回答率34・9%)。