
独自動車部品大手ZFは3月31日、ドイツ南西部ザールブリュッケン工場での乗用車用6速AT(自動変速機)「6HP」の生産を3月末をもって終了したと発表した。同工場では13年間に6HPを累計705万232基生産した。
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ZFの6HPは、乗用車用としては初の6速ATで、2001年4月に生産開始。従来製品より13%軽く、燃費を7%向上させる等、ATの多段化の時代を切り開いた。
6HPを最初に搭載したのはBMWの『7シリーズ』セダンで、同工場で最後に生産された6HPはジャガー向けたっだという。
ピーク時には1日最大4500基もの6HPが生産され、16の自動車メーカーに採用された。同社では今後は2008年から生産を開始した8速ATの「8HP」を新たなスタンダードに育てたいと目論んでいる。
ドイツでは生産が終了した6HPだが、ZFの中国・上海工場では当分の間、生産が継続される。
《レスポンス 山内 博》
北朝鮮は3月30日、4回目の核実験実施をちらつかせたのに続き、31日には西海(黄海)で大規模な射撃演習を実施した。これは北朝鮮が韓米両国に対し募らせた不満の表れとみられる。
北朝鮮の武力誇示が実際に韓国に対する軍事的挑発につながる前触れなのか、あるいは国際社会の関心を引き、6カ国協議など対話局面に向かおうとする狙いがあるのか、現時点では予想が困難だ。
■北が武力誇示する理由
北朝鮮による相次ぐ強硬措置は、最近韓国海軍が北朝鮮漁船を拿捕(だほ)したことに加え、現在行われている韓米野外機動訓練「フォールイーグル」が直接的な背景だ。
北朝鮮は韓国海軍が27日に西海で北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮漁船を拿捕し、6時間後に送還したことをめぐり、「やくざのような仕業だ」と韓国側を非難した。北朝鮮は31日の射撃でも、拿捕地点であるペンニョン島北東沖に砲弾を集中させた。韓米両国が31日、大規模な上陸演習を行ったことも北朝鮮を刺激したとみられる。北朝鮮は平壌進撃を目的とする上陸作戦だとして、上陸演習を極度に警戒。海岸砲の射撃訓練を集中的に実施したという。
しかし、北朝鮮による最近の挑発は、それだけが原因と判断するには強硬過ぎる。その他の要因として、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の「ドレスデン宣言」に対する失望の表れとの指摘がある。
朴大統領の提案が金剛山観光の再開や大規模な経済協力など北朝鮮の期待には及ばなかったと判断。韓国側からさらに多くのものを引き出すため、挑発をエスカレートさせているとの見方だ。
北朝鮮の朝鮮中央通信は31日夜「南朝鮮政権の低級外交」と題した記事で「朴大統領がドイツ行脚の際、(これまで)『同族間の誹謗(ひぼう)中傷の中止』を騒ぎ立てたその口で、われわれ(北朝鮮)を悪辣(あくらつ)に非難し、訳の分からないことを言った。雑多なものをあれこれ寄せ集め、『統一提案』であるかのように差し出した」と主張した。
北朝鮮が朴大統領の3大提案を事実上拒否したものと受け止められる。朝鮮中央通信は同日「おかしなことをいつまでするつもりなのか」と題する記事でも、平壌市民の声などを引用し、朴大統領の3大提案を「万人を笑わせるものだ」などと露骨に非難した。
北朝鮮の武力誇示は、根本的には6カ国協議や北朝鮮と米国による直接対話を引き出す狙いがあるとみられる。今年就任から4年目を迎える金正恩(キム・ジョンウン)氏としては、体制安定が最も重要だ。そのためには、米国など国際社会から対話を通じ、権力の安全に対する保障を取り付けなければならない。
北朝鮮が30日の外務省声明で、米国に集中的に言及した点からみて、最近の武力誇示が韓国ではなく米国を念頭に置いたものではないかとの見方もある。
北朝鮮としては、金日成(キム・イルソン)主席誕生日(太陽節、4月15日)、フォールイーグル終了(同18日)を経て、オバマ米大統領の訪韓が予定される4月下旬までは、自分たちの存在価値を高めるため、挑発を続ける必要があるといえそうだ。対話に先立つ非核化措置を要求する韓米両国に対し、北朝鮮が再び「瀬戸際戦術」を取り始めたとの見方もある。
■なぜ事前通知があったのか
北朝鮮が31日の射撃に先立ち、韓国軍に演習の事実と予想着弾点などを事前通知し、注意を求めた背景も関心を集めている。
韓国軍当局は「北朝鮮が射撃演習を行うに当たり、事前に韓国側に通知を行うのはかなり異例のことだ」と説明した。北朝鮮はNLLの北側の7地点を着弾点として設定した。これはNLLを認めたかのようなジェスチャーにも見えた。
専門家は北朝鮮が韓米演習に対応するため、射撃演習を行ったものの、それ以上の事態悪化を望んでいないというメッセージを送ったと分析している。北朝鮮が挑発をエスカレートさせながらも、韓米との正面衝突は避けたがっているとの見方だ。国連安全保障理事会は、ノドンミサイルの発射を非難する声明を出してから3日後に実弾射撃が行われたことについて、対応の必要性を感じる可能性もある。
韓国政府関係者は「北朝鮮は天安爆沈、延坪島砲撃のように、いつでも実質的な軍事挑発を強行する可能性があるため、万全の準備を整えている」と述べた。
【ソウル=加藤達也】韓国国防省は31日、韓国が黄海上の軍事境界線と位置づける北方限界線(NLL)付近の北側水域で北朝鮮が同日、海上砲撃訓練を実施したことを明らかにした。
北朝鮮軍は同日午後0時15分ごろから約3時間、多連装砲など約500発を発射。このうち約100発が韓国側の水域に落下し、韓国軍はK9自走砲で約300発を応射した。
北朝鮮は31日朝、延坪(ヨンピョン)島や白●(ペンニョン)島の北方に射撃区域7カ所を設定したとする訓練計画を韓国に通知し、船舶が近づかないように要請していた。北朝鮮が訓練計画を事前通知するのは異例。
北朝鮮の通知を受け、韓国軍はNLLの南側を砲撃した場合には強力に対応すると北朝鮮側に通告。F15K戦闘機や艦艇を黄海に投入して警戒監視を強化し、白●島の住民をシェルターなどに緊急退避させた。
韓国国防省の報道官は「訓練は計画された挑発」と非難。「南北関係の主導権を握り、韓国軍のNLL防衛の意思を試そうとしたものだ」と指摘した。
報道によると、在韓国連軍は同日、北朝鮮に通知文を送り挑発行為の中止を要求。将官級会談に応じる用意があると伝えた。
●=領の頁を羽の旧字体に