
アイルランドの国民には、約800年にわたり英国に支配、抑圧されたとの思いがある。宗教も対立の大きな理由となってきた。
アイルランドは12世紀にイングランドにより征服された。イングランド貴族に土地が配分される一方、アイルランド人は農奴にされるなど厳しい服従関係を強いられた。17世紀にピューリタン革命が起きると革命を主導したクロムウェルはアイルランドを植民地化し、プロテスタントの入植が進んだ。1801年には併合される。
独立運動が高まり、1922年にアイルランド南部が自治領となった際も、英国はプロテスタントが多い北部を自国領にとどめ置いた。
しかし、北アイルランドも人口の約3分の1はカトリックで、プロテスタント優位の体制を守ろうとする北アイルランド当局とカトリック住民が衝突を繰り返し、69年には紛争に発展。72年に英国は北アイルランドの直轄統治に踏み切るが、アイルランド共和軍(IRA)などによるテロ行為で、3600人以上が犠牲となった。
英政府から北アイルランドの自治政府に司法・警察権が移譲され、和平プロセスが事実上終結したのは2008年のことだ。女王のいとこも殺害されるなど、双方に深い傷痕が残った。(黒川信雄)
中国国営の新華社通信によると、同国では改革開放以降、猛スピードで建物を建設してきたツケが現れつつある。1980年代と90年代に建てられた建物の倒壊事故が頻発しているのだ。
先週も浙江省奉化市で、94年に建設された5階建てアパートが倒壊。1人が死亡、数人ががれきの下敷きになった。
中国の住宅のうち、2000年以前に建てられたものは22%にすぎないが、築年数が浅くても長持ちするとは限らない。新華社が今週報じた匿名の政府当局者の話によると、中国の建物の推定寿命は通常わずか25~30年。粗悪な建設工事・設計が原因で、80年代と90年代に建設された耐震性の低い建物が数多く残っているという。
浙江省の倒壊事故について、ミニブログ「微博」には8日午後時点で約160万件のコメントが寄せられた。大半が驚きと不安をあらわにし、地方当局と不動産開発業者を非難する内容だ。
あるユーザーは「不動産開発業者はわれわれを完全に無視して好き勝手なことをしている。庶民はどこに正義を求めればいいのか。まさか当局は事故が起きて初めて目を向けるようになるわけではないだろうな」と書き込んだ。
別のユーザーは「他の国ではマグニチュード8.0の地震で亡くなったのはたった8人だった。われわれの家は何のトラブルの気配もない中で倒れた」と投稿した。
新華社によると、河北省で09年に起きた大事故では、1980年代に建てられた2階建ての建物が豪雨のせいで倒れ、17人が死亡した。それ以降、少なくとも6つの多層建物が倒壊しているが、死傷者がゼロのケースもあった。
By Li Jie
韓国国会内の運営委員会は8日、同国会のマークに用いられている漢字の「國」をハングルに改める法案決議を可決した。中国メディア・新華網は9日、韓国国会に「漢字排除」運動が起きていると報じた。
記事は、同国会内における「漢字排除」の経緯として、1992年にある議員がハングル表記の名札を作成するなどの活動を起こしたことを紹介。その後、2003年からは議長の同意の下で100人以上の議員がハングル表記の名札を用いるようになったとした。
さらに昨年10月に国会議長の名札が漢字からハングルに改められたほか、今年2月に国会議員を対象に実施した調査で232人中72.4%にあたる168人が「表記を漢字からハングルに改めることに賛成」と回答したことを紹介。漢字を排除することで「韓国人としての誇りが高められる」とする議員もいたと伝えた。
記事はまた、同国内の専門家やメディアからも一部過激な言論にて漢字の使用停止を求める声が出ているとした。
その一方で、同国内の漢字教育者からは「ハングルのみが韓国の文字、というのは韓国伝統文化を根本的に破壊する誤った考え方だ」と「漢字排除」の風潮を危惧する声もあることを併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)