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田中まこさん イチロー選手の試合シーン再現、エキストラの必要性を感じた - NewStter

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2025.09.02|コメント(-)トラックバック(-)

田中まこさん イチロー選手の試合シーン再現、エキストラの必要性を感じた


 【新・関西笑談】神戸フィルムオフィス代表 田中まこさん

 --設立して最初に支援した作品は何ですか

 田中 妹尾河童さん原作の「少年H」のテレビドラマでした。神戸空襲のお話ですし、非常に印象に残っていますね。この作品は昨年、映画にもなりました。地元が舞台になっている作品は、映画に限らず小説でもコミックでも、特に大事にしていきたいと思っています。

 --神戸への愛情が伝わります。映画はいかがですか

 田中 最初の映画作品も、やはり神戸が舞台の「走れ!イチロー」でした。大森一樹監督は神戸にゆかりがあり阪神大震災の復興支援に力を入れられた方だけに、作り手のこだわりを感じ、神戸市内の各所が登場しました。この作品は、設立してまだ数カ月だったフィルムオフィスが、大きな課題にぶつかった作品でもありました。

 --詳しく聞かせてください

 田中 大森監督から「イチロー選手がオリックス・ブルーウェーブにいた時代の、試合シーンを再現したい」という要望が出されたのです。球場のスタンドをエキストラで埋めるのに、何人くらい必要なのかと頭を抱えましたね。当時はエキストラを登録するサポーター制度もなく、インターネットも現在ほど普及していませんでしたので、どうやって人を集めようかと。

 --解決方法は

 田中 これはもう新聞にお願いするしかないと、各紙に募集記事を書いていただいて、約1千人のエキストラを集めることができました。電話やファクスで応募してもらいましたから、時代の流れを感じますね。市民によるエキストラの必要性に気付かされ、どこから始めようかと思ったとき、「走れ!イチロー」の参加者のみなさんに声をかけさせてもらいました。

 --サポーター制度の現状を教えてください

 田中 日本各地に100以上のフィルムコミッションがありますが、神戸のように自前で市民エキストラの登録や管理、斡旋(あっせん)を行っている団体は多くありません。神戸では現在、約6千人が登録していて、6割が神戸市民ですが、残りは市外の方です。神戸の街が好きで、観光旅行に合わせて映画にも出演するのを楽しみにしている人も多いようですよ。

 --これまでに何作品を支援しましたか

 田中 実際に神戸で撮影が行われたのは、小さな作品から大作まですべて合わせて2千本以上です。そのうち劇場で公開された映画は約100本あり、テレビではドラマやドキュメント、情報番組や旅番組などさまざまです。学生さんが作る映像作品も支援しますよ。

 --ムービー以外も支援されるそうですね

 田中 写真集を出したいというカメラマンや、通信販売のカタログの撮影に協力することもあります。神戸にはおしゃれな家や建物がたくさんあるので、要望が多いのです。私たちが所有者と交渉して、家や庭などを使わせてもらいます。映画やテレビ、写真を含めて年間約150作品にかかわっています。

 --当初から支援をスムーズに行うことができましたか

 田中 どのような組織なのか、知っていただくのに苦労しました。14年が経過し、制作者はコミッションを使うメリットを十分理解していますし、市民との交渉や撮影もやりやすくなりました。大変になったのは、「あれができるなら、これもできるだろう」と、制作者からの要求がどんどん高くなっていることですね。 (聞き手 井上浩平)



引用:田中まこさん イチロー選手の試合シーン再現、エキストラの必要性を感じた



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2014.06.19|コメント(-)トラックバック(-)
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