
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらわす-。
琵琶法師が平家物語の一節を朗々と謡い上げ、那須与一の放つ矢が扇の的を射落とす。源義経や弁慶も登場し、全自動のからくり人形がスクリーン3面の映像を背に、屋島合戦(1185年)の名場面を再現。那須与一伝承館(栃木県大田原市南金丸)の「扇の的劇場」で随時、上演されている。上演時間は15分。
再現劇を見終わって扉を開けると、展示室。与一が屋島合戦で使ったとされる太刀「成高(しげたか)」(国重要文化財)をはじめ那須家に伝わる貴重な資料が並ぶ。那須家所蔵資料700点以上を保管しており、前川辰徳学芸員は「与一はどんな人物だったか。ここに来れば分かる。人形劇と展示で歴史を理解してもらう施設。また、与一と子孫が実際使っていたものが見られる」と話す。
同館は道の駅那須与一の郷に併設。平成19年10月に開館した。現在はテーマ展「那須神社の建築と古神宝」を開催中。6月22日まで。高校生以上300円。
入場無料の「竹のギャラリー」では、人間国宝の勝城蒼鳳(そうほう)、藤沼昇の両氏、県文化功労者の八木沢啓造氏といった同市で盛んな竹工芸品を展示している。
道の駅には、地元の新鮮な野菜がそろう農産物直売所やそば店、総菜の販売所が並ぶ。加工・物産品館では、同市イメージキャラクター「与一くん」のグッズも販売。昨年のゆるキャラグランプリでも5位に入った“実力者”だ。ミニのぼり旗1240円、ストラップ、ピンバッジ360円などがある。=おわり
■メモ 開館時間は午前9時~午後5時。第2、第4月曜休館(祝日は開館し翌日休館)。所在地は、栃木県大田原市南金丸1584の6、(電)0287・20・0220。東北自動車道西那須野塩原インターチェンジから国道400号、461号などを経由し車で約20分。JR那須塩原駅から車で約20分、バスで約50分。