愛媛県は、平成25年の県内への観光客数をまとめた。全体では前年比0・2%(4万6千人)増の2528万1千人。道の駅「八幡浜みなっと」(八幡浜市)のオープンや格安航空会社(LCC)就航による松山市への観光客の増加などが要因という。観光客数の増加に伴い観光消費総額も1060億円に上り、同1%(11億円)増加した。
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県内の930カ所の観光地と観光施設への入り込み数などを市町から報告された数字をもとに集計。県外観光客数は0・1%増の993万1千人、県内観光客数は0・2%増の1535万人。
地区別では「八幡浜みなっと」がオープンした八幡浜・大洲圏域が、461万8千人で、前年比15・4%増と大幅に増えた。「サイクリングしまなみ2013」が開催された今治圏域も1%増の467万7千人。宇和島圏域は284万2千人と11・5%減少した。
観光消費額のうち県外は1・1%増の941億円。県内は119億円と0・8%増えた。増加分を支出項目別にみると、宿泊費4億円、土産品購入費5億円、域内の交通費2億円としている。利用した交通機関では自家用車が61・16%占め、貸し切りバス(19・24%)、定期路線交通機関(16・77%)の順。
主要な観光施設で利用者数の増加が目立ったのは、大三島美術館(今治市)が41・9%増▽平家谷公園(八幡浜市)が20・9%増▽別子ライン(新居浜市)が20・7%増-など。
県観光物産課は「サイクリングしまなみ2013の開催や地元の活動などで、今治圏域への県外観光客が増えた。こうした取り組みの効果が他圏域にも広がれば観光客数の増加につながる」としている。