
■「ツタヤ」管理効果 年間来場者120万人
多賀城市は16日、JR多賀城駅前に建設される再開発ビルに入居する新しい市立図書館の概要を発表した。レンタル大手のTSUTAYA(ツタヤ)を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者の候補になっている図書館と、CCCが展開する書店やレンタル店舗、カフェなどの商業施設が入る。平成27年夏に開業する予定で、菊地健次郎市長は「市内外の多くの人に利用してもらいたい」と話している。
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市は「東北随一の文化交流拠点」の整備を震災復興のシンボルと位置づけ、JR多賀城駅前の再開発事業を進めている。これまで中心街がなく「へそのない町」と呼ばれていた市にとって、再開発は「百年の大計」の一大事業だ。
計画では図書館と商業施設が入るA棟と、保育所や老人介護施設などが入居予定のB棟に加え、駐車場を駅前に整備するという。総事業費は約52億4千万円。CCCの運営が見込まれる“ツタヤ図書館”はこの計画の目玉だ。
新図書館はA棟に入居し、ビルの延べ床面積約6656平方メートルで、うち図書館は4054平方メートル。残りの2602平方メートルはCCCが手がける商業施設となる。3階建てで、1階には児童図書コーナーや、読み聞かせ専用スペースを設置する。2階は現行の図書館機能を充実させ、3階は学習や研究の場として集中できる空間を提供する。
これまで午前9時から午後5時だった図書館の開館時間も同9時半まで延長し、休館日も減らす方針。蔵書数も現在の約17万冊から約30万冊を目指す。商業施設は、1階に書店とカフェ、2階にレンタル店、3階にレストランが入るという。
ツタヤのポイントカード「Tカード」を図書館業務に導入するかについては未定としている。
市は利便性の向上を図り、利用者の増加を狙う。昨年度の入館者数は約9万人だったが、市は「年間120万人を目標にしたい」と説明する。途方もない数字に見えるが、CCCが一足先に運営委託された佐賀県の武雄市図書館では、オープンして1年間で約92万3千人が来館。通年で開いた23年度の約25万5千人を大きく上回った実績がある。
図書館の指定管理者は議会での承認を経て、正式に決定される。CCC以外の候補はないという。