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南極大陸の氷河に「融解の連鎖」 海面上昇が加速か - NewStter

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2026.06.26|コメント(-)トラックバック(-)

南極大陸の氷河に「融解の連鎖」 海面上昇が加速か


(CNN) 南極大陸の一部の氷河で「融解の連鎖」が起き、後退を食い止めるのは不可能な状態になっていることが、米航空宇宙局(NASA)と米カリフォルニア大学アーバイン校の共同研究で明らかになった。

NASAの氷河学者、エリック・リグノット氏が12日、電話会見で語ったところによると、共同研究チームは南極大陸を人工衛星や航空機から観測した過去40年分の研究結果を分析した。その結果、太平洋側のアムンゼン海に面する6本の氷河の融解が従来の予想を上回るペースで進み、後戻りできない段階まで達していることが分かったという。

この領域の氷河が解けるペースは、過去40年間で1.8倍近くまで加速した。全部解ければそれだけで世界の海面が約1.2メートル上昇するほどの量があるが、これは何世紀か先になりそうだ。ただ、米ペンシルベニア州立大学の地球科学者、スリダール・アナンダクリシュナン教授によると、融解の影響は今世紀中にも表れることが予想される。

気候変動について国連がまとめた最新の報告書で、世界の海面の高さは今世紀末までに約30~90センチ上昇すると予測された。アムンゼン海沿いの氷河は今までほとんど研究されていなかったため、国連の予測では考慮されていない。同教授は、これらの融解が進むことで海面の上昇幅は「ほぼ確実に」90センチに近づくだろうと話す。

氷河が海に張り出して浮いている状態の「棚氷」と、陸上の「氷床」との境界を「接地線」という。アムンゼン海沿いの氷河はこの接地線が海面より低い位置にあるため、温かい海水にさらされやすい。その結果、接地線は後退し、海面上の棚氷の体積が小さくなる。棚氷は背後からすべり下りてくる氷河をせき止めきれなくなり、海への流れが加速する。氷が薄くなることによって、接地線はますます後退する。

「ひとつの後退が次の後退を呼ぶ。連鎖は止められない」と、リグノット氏は説明する。6本の氷河には、後退を遅らせる山や丘陵もない。

同氏によると、地球温暖化とオゾン層の破壊で周辺の風向きが変化し、温かい海水が流れ込みやすくなったことも要因のひとつと考えられる。その上NASAによれば、アムンゼン海の海底は南極海のほかの領域に比べ、温かい海水を呼び込みやすい地形だという。

アナンダクリシュナン教授は、南極大陸の太平洋側の氷床が50万~60万年前にいったん消滅していたとの見方を示す。今後、アムンゼン海沿いでの融解が周囲の氷床に影響を及ぼす可能性もあるという。NASAの推計によると、大陸の太平洋側全体では、世界の海面を約4.9メートルも上昇させる量の氷があるとみられる。

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2014.05.14|コメント(-)トラックバック(-)
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