
■運行再開へプッシュ
全面運休が続いている甲賀市の第三セクター鉄道「信楽高原鉄道」の運行再開に向け、各駅を支援する沿線住民のグループが22日、発足した。メンバーらは手始めに「駅を花で飾ろう」と、雲井駅(同市信楽町牧)にサクラやツツジ、アジサイを植えた。
誕生したグループは「雲井の駅を守る会」。同鉄道全6駅のうち、両端の2駅を除く4駅が市立雲井小学校区内にあることから、同学区自治振興会が呼びかけ、住民や民生委員、老人クラブなどで結成された。
雲井駅での植樹には、小学生からお年寄りまで幅広い年齢層の住民が参加。同鉄道や甲賀市、JR西日本などの職員も加わった。参加者たちはスコップを使って、線路脇の花壇にサクラやツツジ、アジサイの若木約450本を植え付けた。花壇は、不要になった線路の枕木が使われている。
作業後、殺風景だった駅舎の周辺に色鮮やかな緑が加わり、雰囲気づくりに一役買っている。運行再開後の春には花が咲き、乗降客を華やかにもてなす。
里見一男会長(74)は「たくさんの人が集まってくれたことから、運行再開への住民の強い熱意を感じる。地域の“足”を自分たちの手で守っていけるよう活動を続けたい」と力を込めた。会では今後も植樹をおこなうほか、以前から住民らが手がけてきた駅舎の清掃活動を会として受け継いでいく。
同鉄道社長の正木仙治郎副市長は「地域の応援を糧に、今年12月の運行再開に向けて頑張りたい」と話していた。