
三浦市沖の浦賀水道付近で18日未明に貨物船同士が衝突した事故で、東京海洋大学大学院海洋工学部海事システム工学科が両船に搭載されている船舶自動識別装置(AIS)から航跡を解析したところ、沈没したパナマ船籍「BEAGLE3(ビーグル3)」が衝突直前に、対向してきた韓国船籍の「PEGASUS PRIME(ペガサスプライム)」の前を横切るように右転回したとみられることが分かった。
解析によると、ビーグル3の左舷横にペガサスプライムの船首が衝突したとみられる。ビーグル3が右転回した理由は不明だが、両船が互いに直進していたら200メートルほど離れてすれ違えた可能性が高いとしている。
第3管区海上保安本部(横浜)は「捜査に関わるのでデータは明かしていない」としているが、AISの記録も含めて事故原因を調べている。
事故では、沈没したビーグル3の中国人乗組員の1人が死亡、8人が行方不明になっている。3管は不明者の捜索とともに、ビーグル3から流出が続く重油の処理を続けている。流出を止めるため船体調査も進めているが、100メートル近い水深や速い潮流のため作業は難航し、損傷の箇所は特定できていないという。