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2026.07.01|コメント(-)トラックバック(-)

レトロ「愛妻号」こそ世界戦略の切り札…パナ、シャープなど新興国ねらう


 パナソニックやシャープなど家電各社が、昔ながらの「縦型洗濯機」に力を入れている。収益性の高い高付加価値型は、ドラム式が主流になったが、設置スペースが小さくて済む縦型は日本の住宅事情に適しているため根強い人気がある。中国など新興国でも縦型の需要は大きく、パナソニックは洗濯物の取り出しやすさをアピール、シャープはカビの繁殖を抑える利点を強調するなど、各社がそれぞれ個性を生かした商品を展開している。

 パナソニックは、縦型洗濯機の世界統一モデルを5月に発売する。操作パネルを洗濯物投入口の後方に配置し、投入口の直径も従来製品に比べて約4センチ広くして、大きな洗濯物も楽に出し入れできるようにした。

 パナソニックは、「愛妻号」の商品名で縦型洗濯機をリードしてきた歴史がある。洗濯機担当の渕上英巳事業部長は「1年半前から準備を進めてきた自信作。縦型洗濯機は世界戦略のうえで重要な商品だ」と強調する。

 一方、シャープは縦型で洗濯槽に細かい穴のないタイプを採用。すすぎなどで使用する水の量を減らすことができるほか、洗濯槽のカビの繁殖を抑えるなどの利点を持つ。脱水機能はやや劣るが、利点を強化した新製品を昨年発売した。

 また、日立製作所は縦型で洗うたびに自動的に洗濯槽をきれいにする製品を発売。東芝も抗菌効果のある水で洗うことでにおいを抑える製品を投入するなど、各社が独自の機能を競っている。

 洗濯機は、水環境や生活習慣の違いから地域ごとに人気のあるタイプが大きく異なる。欧州ではほぼ100%がドラム式となり、北米でもドラム式が急速に拡大している。その半面で、縦型は中国で6割程度の比率を占めるほか、中南米で6割、インド・東南アジアで4割となるなど、おおむね新興国は縦型、先進国はドラム式の構図になっている。

 先進国の中で、日本は設置スペースの問題に加え、天日干しを好むなどの特殊な事情があり、台数でいまだに縦型が8割を占める。このため、日本や今後成長が期待される新興国市場を攻略するには縦型の展開が欠かせない。

 もともと白物家電は日本メーカーの得意分野だったが、パナソニックの洗濯機の世界販売台数は2013年度で約500万台と、シェアは5位前後。1千万台規模を販売し、トップを争う中国ハイアールや韓国LG電子の半分程度にとどまる。

 パナソニックは平成30年度に連結売上高10兆円を目標に掲げ、家電の売上高で2兆円を計画する。なかでも洗濯機は主力製品で、縦型を充実させ、30年度に1千万台を販売し、世界トップグループ入りすることを目指している。

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2014.04.19|コメント(-)トラックバック(-)
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