大学生の時、どうしても入りたくないトイレがありました。そこは大学内にある普段はあまり使われない建物の2階の女子トイレ。そのトイレには、以前から正体の分からない黒くて大きな塊が居ます。
もやもやとした黒い煙の様なものをまとった黒い塊は、いつも一番奥の個室の前や壁に立っています。
私はどうしてもそこのトイレを使わなくてはいけない時は、一番手前の個室を使うのですが…1度、着替えの為に仕方なくそのトイレを使用した事がありました。
入るともちろん私以外に誰もいない。黒い塊は今日も奥にいる。「よし!さっさと着替えよう!」。もちろん一番手前の個室へ入り、着替えを始めました。
すると、いつもなら動かない黒い塊の気配がゆっくりと近付いてくるのです。音はしないのですがなんとなく感覚でわかりました。「なんで…」とにかく急いで着替えを終え、出ようとしたらトントン、ドアをノックされました。
「あの黒い塊がノックしたの!?えっ…誰!?」。少し考えたのですが、
思いきってドアを開けました。
ドアを開けると何もいませんでした。黒い塊も消えていました。「あれれ?いなくなったのかな?」その時はそう思いました。
後日、改めてそのトイレへ行くと以前と同じく奥側に黒い塊がいて私はすぐに走って逃げました。
誰もいないのにノックされたりするのは彼らのイタズラなのかも知れませんね。
■りゅうあ 1990年2月20日生まれ 身長161センチ、B84・W58・H88のDカップのナイスバディー。趣味・怪談話、特技・オーラを見ること。公式ブログ http://ameblo.jp/ryuablog/ も要チェックだ。