
【カイロ=大内清】内戦下でのシリア大統領選の投票が3日始まった。現職のアサド大統領(48)の3選は確実。政権側には、国民の支持を得たとして正統性を誇示する狙いがあるが、これに反発する反体制派との対話機運は低下する可能性が高い。
米国務省のサキ報道官は2日、反体制派指導者らの出馬が認められていない同選挙は「茶番」だと非難し、結果は受け入れないとの立場を強調。反体制派の政治組織「シリア国民連合」は投票のボイコットを呼びかけている。
投票は政権側が掌握する地域を中心に行われ、反体制派やイスラム過激派が支配する北部や戦闘が激しい地域など全土の約60%では実施されなかった。
シリア国営テレビの映像によると、政権側は選挙妨害テロを警戒し各地に軍・治安部隊を展開。首都ダマスカスの投票所では午前7時の投票開始前から有権者が列を作った。今回の選挙には、アサド政権の後ろ盾であるロシアやイラン、北朝鮮が監視団を派遣した。
アサド氏は2000年、父ハーフェズ・アサド前大統領の死去に伴い大統領に就任し現在2期目。開票結果は4日にも発表される。