新藤義孝総務相は18日の閣議後会見で、消防庁の消防救急課長に、山越伸子過疎対策室長を起用する人事を発表した。消防庁では初の課長級の女性管理職となる。
安倍晋三政権は中央省庁での女性の幹部登用を積極的に進めている。ただ、総務省出身の山田真貴子首相補佐官や内閣府の佐村知子男女共同参画局長の抜擢(ばってき)により、同省内には現在、女性の幹部候補者がいなかった。このため、新藤氏は女性登用を課長級に広げた。
松屋フーズは2014年7月17日、「プレミアム牛めし」を発表した。7月22日から首都圏286店舗で販売を開始し、7月末までに関東1都6県を中心に621店舗に取扱店を拡大する。同社代表取締役社長の緑川源治氏が「過去40年で食べたことがないほどに旨い、究極の牛めし」と絶賛するほどに、「美味しさ」にこだわった。現在の並290円(税込)を、380円(税込)に設定。「これまでの旨さから、別次元の旨さを実感していただきたい。プレミアム牛めしに社運をかける」(緑川氏)としている。(写真は松屋フーズ代表取締役社長の緑川源治氏、サーチナ撮影)
「プレミアム牛めし」のこだわりは3つ。まず、「牛肉」について、従来の冷凍保存(フローズン)を低温保存(チルド)に変更。北米(アメリカ・カナダ産)のショートプレート100%を使う。徹底したチルド管理による「品質管理」によって、酵素による熟成が進み、肉の旨味成分が増す。肉が本来の柔らかさを保てるため、より滑らかな食感になった。また、「タレ」は、原料から配合・製造過程まで見直し、チルド牛肉の旨さを引き出すタレにした。
さらに、味わいを深める松屋特製黒胡麻焙煎七味を添えて提供する。店頭では無料で提供している味噌汁も、ダシ感が強くなる改良を加えた。
価格は、ミニが330円、並が380円、大盛が520円、特盛が630円(全て税込価格)。「プレミアム牛めし」を導入した店舗では、従来の並290円の牛めしは販売を終了する。
緑川氏は、「プレミアム牛めし」への切り替えの狙いを、「従来の安売り競争の限界。本当に美味しいものを提供しようと考えたら280円や290円では提供できない。“お客様にご満足いただける松屋”をゼロから考えた結果、ワンランク上の旨さを提供していくプレミアム牛めしに行き着いた」と語っている。
今回、牛肉をフローズンからチルドに切り替えるため、牛肉の仕入れから、工場、店舗に至るまで、物流体制や店舗の冷蔵庫など温度管理を徹底する体制に見直した。全国1034店舗(14年3月末現在)のうち、当面は関東1都6県に限ってプレミアム牛めしに切り替えるのは、首都圏の物流センターから遠隔地にある店舗では温度管理の徹底が難しいという課題があるためという。
また、従来の290円から380円に引き上げる販売価格については、「チルド牛肉を使うことによって、従来よりも原価がアップしている。利益率はむしろ悪くなる見通し。牛めし以外にも、カレー、定食、丼を扱っているというメニューの豊富さによって、店舗としての利益を確保していきたい」と語っている。
緑川氏は、「牛めしの値上げではなく、まるで新しいメニューとして、プレミアム牛めしを提供する。一度、食べていただけると、もう従来の牛めしには戻れないくらいの美味しさをわかっていただけると思う。380円でうまくいかないから、また、290円に戻しますというわけにはいかない。後戻りはできないと思い定めてプレミアム戦略を推進していく」と決意を述べた。
「プレミアム牛めし」に続いて、8月にはチルド豚肉を使った「プレミアムトンテキ定食」を新発売する予定で、「プレミアム定食」も、続々と提供開始する計画だ。(編集担当:風間浩)
マツダは17日、約7年ぶりに全面改良して今秋に発売する小型車「デミオ(海外名マツダ2)」の生産を開始したと発表した。外観を公表するのは初めて。コンセプトカーとして今年3月に発表し好評だった「ハズミ」のデザインを生かした。
排気量1300cc、1500ccのガソリンエンジン車に加え、新開発の排気量1500ccのディーゼルエンジン車を設定することも正式発表した。ディーゼルエンジン車の燃費は、軽油1リットル当たり30キロ前後となる見通しで、燃料代で比較すればハイブリッド車(HV)並みとなる。
現在、環境規制の高まりとともに小型車のニーズは世界的に増大しており、マツダは「アクセラ」に次ぐ、量販車と位置づけている。また、国内では、トヨタ「アクア」、ホンダ「フィット」などのハイブリッド車(HV)との対抗車として売り出す。
マツダのディーゼルエンジンは、空気と燃料がよく混ざった状態で燃焼させることで、窒素酸化物(NOx)やすすの発生量を大幅に減らせるのが特徴という。高額な排ガス浄化装置の取り付けが不要となり、以前と比べてガソリン車との価格差が大きく縮小できるため、今回、小型ディーゼル車の投入を決めた。
ガソリン車も含めたデミオの生産は、今月11日から防府第1工場(山口県防府市)で開始した。今年1月に立ち上げたメキシコ工場でも生産する予定で、来年夏にはデミオをベースに外観などを変更したトヨタ自動車ブランドの車を年間約5万台生産することで合意している。