
【勝者のワザ】首位のカリー・ウェブに4打差の7アンダーで最終日をスタートしたポーラ・クリーマーが、69をマークして逆転、通算10アンダーでホールアウトした。このスコアに並んできたのは、ウェブとともに最終組でのプレーとなったアサハラ・ムニョスだった。ウェブは通算9アンダーで3位フィニッシュとなった。優勝は、クリーマーとムニョスによるプレーオフに持ち込まれた。
18番パー5で行われたサドンデスのプレーオフ。1ホール目は、ともにバーディーパットを決められずに再びティーグラウンドに戻って2ホール目に臨んだ。ムニョスはレイアップからの第3打をピン2・5メートルにつけた。クリーマーは、260ヤードのビッグドライブの後、フェアウエーからの第2打でグリーンをとらえていた。左のピンに対して、クリーマーのボールは右サイド。カップまで23メートルの位置だった。カップまでは大きく曲がるフックラインで、しかもマウンドを超えて下りになる難しいパットが残った。
このイーグルパットがカップ真ん中から決まって、優勝が決まった。実に2010年の全米女子オープン以来4年ぶりのツアー通算10勝目だった。
オフに「例年以上にハードな練習に取り組んだ。ロングゲーム、ショートゲーム、パッティングすべての精度を高めたかった。フィジカルトレーニングも加えて、今シーズンは、自信を持って迎えられた」とクリーマー。
とはいえ、23メートルものイーグルパットを練習の成果だとは言わなかった。「あれは、2パットでおさめるのも難しい状況だと思っていた。とにかくマウンドをぎりぎりに越えるだけのスピードで打ち、越えたらあとは祈るしかなかった」
それがカップに飛び込んでしまったのだから、グリーン上を走り、飛び跳ねての喜びようもうなずけるものだった。
クリーマーはけっしてロングヒッターではなく、正確なショットをつなげていくステディーなゴルフを身上とするタイプだ。ところが、プレーオフ2ホール目のパー5での2オンが物語るように、明らかに飛距離アップを果たしていた。これは、オフのハードな練習の成果であろう。
同時にドライバーを最新モデルに切り替え、これが「今までより15ヤードは飛ぶようになった」最大の理由だ。キャリーだけでなく、落下してからのボールの勢いが消えずにランも加わるようになった。
アマチュアの場合、飛距離アップというと、どうしてもキャリーに目が向きがちだが、実は、ランで飛距離を伸ばすことの方が、ずっと易しく、即効性もある。打ち方もあるのだが、そんなに練習する時間がないというなら、“ラン”の出るドライバーに持ち替えるのが手っ取り早い。
■Paula Creamer 1986年8月5日生まれ、米カリフォルニア州マウンテンビュー出身。10歳でゴルフを始め、アマチュア時代に数々のタイトルを獲得。2004年にプロ転向。05年「サイベース・クラシック」で18歳9カ月でツアー初優勝し、当時の女子ツアー最年少優勝記録を更新した。10年「全米女子オープン選手権」でメジャー初制覇。今季「HSBCチャンピオンズ」を逆転で制し、節目の10勝目。175センチ、59キロ。
観客席からの「豪栄道コール」に後押しされ、力強い相撲を見せた。もろ差し狙いで右は入らなかったが、反応良く体を開き左からのすくい投げで琴奨菊を転がした。今場所最初の大関戦に勝って「よかったです」と納得の表情を見せた。
先場所、先々場所は初日から4連勝の後に連敗して崩れた。今場所も同じ5日目に初黒星を喫したが、前日に琴欧洲を破り、連勝。「集中できている」と気持ちも乗ってきた。
13場所で1位の魁皇に次ぎ、昭和以降2位の12場所連続関脇を務める。関脇で2桁勝利を続けられず、大関昇進に足踏みが続いている現状に、本人は忸(じく)怩(じ)たる思いを募らせている。上位陣と互角に戦う力を持ちながら、下位への取りこぼしが課題ということも承知している。
「(来年の春場所は)大関で戻って来たい」。大言壮語するタイプではないが、今場所前にはっきりと目標を口にした。言葉に出すことで殻を破りたいという気概を出しているように見える。
毎年この季節、地元に戻って来たことを実感するのは「新大阪駅に着いたとき」。慣れ親しんだ関西弁、まちの雰囲気やにおいに触れ、集中力が高まるという。
「小さい頃から知っている人も多い。応援されると力になる」。ご当所場所で一歩でも大関の地位に近づきたい。(藤原翔)
<ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 2日目◇15日◇土佐CC(6,232ヤード・パー72)>
LIVE PHOTOで大会2日目を振り返る!
国内女子ツアー「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」の2日目。先週の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で2位タイに入る活躍を見せた斉藤愛璃は4バーディ2ボギーの“70”をマーク。首位と3打差の8位タイに浮上し、2週連続で優勝争いに加わってきた。
「今日は朝からショットにキレがなかった」安定した内容で難コースを攻略した斉藤の口から飛び出したのは思わぬ言葉だった。斉藤が言うには、風邪や怪我といった類のものではないが、朝からなんとなく身体の動きが悪かったという。2週続けて難しいコースコンディションの中でラウンドし、優勝争いにも加わったことによる見えない疲労があったのかもしれない。
実際、コースに入ってからもショットの調子はあまり良くなかったが、先週から好調を維持するパッティングが斉藤の好プレーを支えた。この日奪った4つのバーディは斉藤いわく、いずれも“会心の距離”。17番パー3では12メートル下りの難しいラインを決めるなど、パットでスコアを作り、優勝戦線に浮上した。
斉藤にとって何よりの収穫だったのはショットが不調な中でもパットで拾うことができたこと。「去年は自分のコンディションが良くないと、悪い方に考えてしまいました。でも「耐えよう」と気持ちを切り替えてプレーできたことはいい経験になったと思います」昨年は11戦連続予選落ちを経験し、シードを喪失するなど苦しい1年を過ごしたが、今季の斉藤は苦しい経験を力に変えることができている。
「今年は試合数が限られているので、自分のベストを尽くして優勝したい気持ちは強いです」今季の斉藤はQTランク47位という資格での参戦となるため、出場できる試合数は限られている。来週の「Tポイントレディス」には推薦の出場が決まっているが、今大会を制してシード権を取り戻すことができればいうことはないだろう。
(撮影:ALBA)<ゴルフ情報ALBA.Net>