
25日に公開を迎える『アメイジング・スパイダーマン2』。本作で最大の敵として登場するエレクトロは両手から高圧電流を放ち、スパイダーマンを追い詰める。彼は、元はオズコープ社の電気技師として働く普通のサラリーマン、マックスだった。
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内気な性格からか、会社では目立たず、家族も友人もいない孤独な人生を送っていた。スパイダーマンに偶然助けられ、スパイダーマンを友人だと感じ執着してしまう。感電事故後、友人だと思っていたスパイダーマンに名前を忘れられたことで、スパイダーマン最大の敵へと変貌するのだ。
近年のアメコミヒーローの悪役には、エレクトロのように元は普通の人間であったが、何らかの理由により悪の道に進んでしまうキャラクターが多い。なぜ、彼らは悪に走ってしまったのか? そんな、いつの間にか悪役になってまったアメコミヒーローの敵役を紹介していこう、
●マグニートー(X-MENシリーズ)…マグニートーは戦争体験がトラウマとなり、人格が破たんする。人類は、より優秀な生物であるミュータントに支配されるべきであるとの思想を持ち、プロフェッサーXと対立していく。
●ゾッド将軍(スーパーマンシリーズ)…クリプトン人を守る防衛軍の指揮官だった。クリプトン人の復興を願い地球侵略を開始、クリプトン人の遺伝子の設計図を持つスーパーマンを狙った。
●ベイン(ダークナイトライジング)…バットマンとは同じ『影の同盟』に所属する兄弟弟子だった。バットマンに復讐を誓う一人の女性を愛し、打倒バットマンへと駆り立てられる。
●トゥーウェイス(バットマンシリーズ)…元は有能で正義感溢れる検事だったものの、顔半分に強酸を浴び(作品によっては火傷を負い)、コイントスで相手の生死を決める処刑人と化してしまう。
『アメイジング・スパイダーマン2』に登場するエレクトロは、私たちが最も身近に共感できるキャラクターかもしれない。本当はこうしたい、ああしたいと思っていてもそれが上手くいかない日々が続く。そんな中で唯一の友人と思っていたスパイダーマンに裏切られたと誤解し、すべての怒りをスパイダーマンにぶつける。
普段の生活の中で感じる理不尽や苛立ち、そんな感情は誰しもが心の奥底に持っている。誰だってエレクトロや敵側の立場になってしまう。エレクトロと自身を重ねながら『アメイジング・スパイダーマン2』を観ることもできる。4月25日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて3D&2D全国公開。
綾野剛・主演の『そこのみにて光輝く』が4月19日(土)に公開。綾野さんを始め、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、伊佐山ひろ子、田村泰二郎、呉美保監督がテアトル新宿にて行われた初回上映後の舞台挨拶に登壇した。
【鬼監督のもとでの撮影をふり返る…綾野剛/大きい写真】
不遇のまま自ら死を選んだ作家・佐藤泰志の唯一の長編を原作に、短い夏を迎える函館を舞台に愛に恵まれずに生きてきた男女が命をかけて愛し合う姿を描く。
劇中の美しいヴァイオリンを担当している世界的ヴァイオリニストのヴァスコ・ヴァッシレフの壇上での生演奏をBGMに綾野さんらは登壇。綾野さんは「素晴らしいです。音が“見える”ってこういうことなんですね」と感動を口にしていた。
映画について、綾野さんは「伝えたいことやメッセージはないですが…」と前置きしつつも、自身が演じた達夫が菅田さん演じる拓児を抱きしめるシーンを念頭に「自分を愛せない、自分に優しくできない人を抱きしめてあげられる世の中になってほしい。観た人に小さな幸せが灯ってくれたら」と思いを訴えた。
綾野さんはその菅田さんを「ブラザー(兄弟)のよう。系統もぴったりだし(笑)」と語り、菅田さんも「剛くんの香水の匂いがすると、函館を思い出しますね」としみじみ。仲の良い様子をうかがわせた。
菅田さんは印象的なシーンとして、自身のクランクアップの撮影となった自転車のシーンを挙げる。疾走する表情を撮るためにトラックで自転車を引っ張り、しかも音の録音もあるため、そのトラックはエンジンをかけずに20~30人のスタッフが手で押して動かしたという。「あの一体感、顔を撮るためにこれだけのスタッフが力をかけてくれることが嬉しかった」とふり返る。
呉監督はこの大変な労力をかけた撮影を「楽しかったぁ! みんな、ゼェゼェ言ってて、スタッフの殺意を感じながら『もう1回!』って言ってました(笑)」と鬼監督ぶりを見せつける。
池脇さんは綾野さんとの海でのシーンを「寒くて舟の上で震えてました。死ぬかと思った!」と述懐したが、このシーンも呉監督は「楽しかった!」とニンマリ。綾野さんは「こういう人なんです(苦笑)。こっちは命懸け。撮影はギリギリじゃダメなんだけど…」と笑いつつも、この撮影あってこその作品の仕上がりに嬉しそうだった。
高橋さんは人生初挑戦で自らアイディアを出して実現したパンチパーマの見た目を始め、様々なシーンで存在感を放っているが、中でも「印象深かった」という池脇さんとのラブシーンについて菅田さんが「うわさでは、高橋さんがなかなか服を着なかったとか…(笑)?」と追及!
呉監督によると「脚本に何も書いてなくて、なかなかパンツをはくタイミングがなかったんです。やりながら高橋さんが『やっぱり(パンツを)はくタイミングねーわ』と言われたんです。監督としてはありがたい(笑)。脚本の方にも『やっぱり、はかずにやりました!』と電話しました」と説明し、会場は笑いに包まれた。高橋さんは、このシーン以外にも綾野さんとの“戦い”、菅田さんとのシーンなど一つに絞りきれないほど印象的なシーンが多かったようで「楽しかったです」と充実した表情を見せていた。
『そこのみにて光輝く』は全国にて公開中。
“江戸の歌舞伎小屋の熱を再現したい”――。1994年、十八世中村勘三郎(当時=中村勘九郎)と演出家・串田和美がタッグを組み、若者の街・渋谷に出現させた「コクーン歌舞伎」。それまでの歌舞伎の常識や概念を打ち破った新しい演出で人気を博し、今年で20周年を迎える。第十四弾となる今回は、河竹黙阿弥作の『三人吉三』を中村勘九郎、中村七之助、尾上松也の顔合わせで上演する。 コクーンでは、2001年と2007年に勘三郎らが斬新な演出で上演、大評判をとった人気演目だ。三度目となる今回、どのような思いで挑戦するのか、3人に意気込みを訊いた。
【その他の写真】中村勘九郎、中村七之助、尾上松也
演出を手掛ける串田から「歌舞伎の音は使わない方向でやる」と聞いた勘九郎はこう話す。「この前の『天日坊』(第十三弾・コクーン歌舞伎)では長台詞のところにギターのソロが入ってきて、そのときは何とか音に合わせることができましたが、今回はどうなるか…ですね。歌舞伎俳優というのはメロディの中に魂を入れる作業をしています。けれど、歌舞伎の下座音楽を使わない(「月も朧に白魚の…」の名台詞で有名な)“大川端”の場面をどうやるんだっていう、ワクワク感もありますが未知のものと闘う感じですね」。兄・勘九郎の言葉を受けて七之助も「ほんとに。やっぱり黙阿弥の言葉がきちっとメロディになっているので、そのまま台詞を言うとどうしても染み付いたものが出てしまうんです。言葉を変えればできるかもしれませんけど…難しいですね」と語る。
流麗な七五調の台詞が黙阿弥作品のひとつの特徴だけに、音ではなく言葉にすることでどこまで黙阿弥の世界観が伝わるのか。演じる側にとってハードルが高い作業になりそうだ。勘九郎は「だから今まで観た事のない“大川端”になると思うし、過去二回の『三人吉三』とも全く違う印象になると思います」と力を込める。コクーン歌舞伎初参加の松也は「たぶん、黙阿弥らしい台詞と歌舞伎では使われていない音をどう融合させるかでしょうね」と話し、「本当にどうなるかわからないですけど、新しく何かしなきゃいけないとか、前回どうだったとかは意識せずに、自分たちが出来ることをやって楽しんでいただける作品にしたいなと思います」と締めた。
配役は、元僧侶の和尚吉三を勘九郎、女装の振袖姿のお嬢吉三を七之助、元旗本の御曹司で浪人のお坊吉三を松也が演じる。また、歌舞伎俳優以外からも笹野高史、大森博史、真那胡敬二らに加え、フランスを拠点に活躍する笈田ヨシの出演も決定した。若い歌舞伎俳優たちと演出の串田が創り上げる“新しいコクーン歌舞伎”に期待したい。
なお、インタビューの全文はチケットぴあインタビューページに掲載。
コクーン歌舞伎第十四弾『三人吉三』は6月6日(金)から28日(土)まで、東京・シアターコクーンにて上演。チケットの一般発売は4月20日(日)午前10時より。