
日本で初めて体育館を庁舎に再利用した富山県の氷見市役所が7日より業務を開始する。6日に実施される開庁式では、新庁舎のガイドツアーなどが行われる。
現庁舎では、耐震性の不足や津波の浸水想定域にあること、また庁舎の分散や駐車スペースの不足など、防災面とサービス面で喫緊の課題を抱えていた。これらの課題を解決するため、学校統合で使われなくなった体育館を新庁舎として再利用するという画期的な案を選択。このほど完成した新しい氷見市役所により、耐震補強や新築にかかる財政負担や、市民サービス、防災といった3つの課題を同時にクリアした。
また、新庁舎完成に向けては、市民協働の会議進行を行うファシリテーターが市長になった本川氷見市長の指揮のもと、「世田谷トラストまちづくり」の協力を得、市民と行政が協働して考える「新市庁舎デザインワークショップ」や市民庁舎前の空間の植栽プランを検討する「花と緑のデザインを考えるネットワーク会議」を開催した。氷見市は「市民のつぶやきをかたちに」を信条に、市民参加に徹した“衆知が集まる経営”、“政策創造都市”を標榜しており、新庁舎でそれを具現化した格好だ。
なお、新庁舎では行政として日本で初めて「フューチャーセッション」ルームを備えており、同市は開かれた市政、多様な対話によるイノベーションを目指す。
氷見市庁舎の開庁式は5月6日午前10時~11時。その後、記念プログラムや新庁舎ガイドツアーなどが行われる。会場は富山県氷見市鞍川1060番地(旧有磯高校)1階。
岡田准一(V6)を主演に迎え、2012年12月に公開されたにもかかわらず、その大ヒットからおよそ半年を過ぎた現在もロングラン上映中の映画『永遠の0(ゼロ)』。
<『永遠の0』名場面/フォトギャラリー>
このたび、本作が海を越えイタリアで開催された、第16回ウディネ・ファーイースト映画祭にて、「ゴールデン・マルベリー賞(※グランプリ)」を受賞! 『おくりびと』以来、5年ぶりの快挙となった。
現代を生きる青年・健太郎(三浦春馬)が、誰よりも「生きて帰りたい」と願いながらも戦場に赴き、いまの自分と同じ年で特攻に散った祖父・宮部久蔵の人生を調べるため、祖父の戦友たちを訪ね歩きながら、60年の時を超えて明かされてゆく深い“愛”を描く。
公開133日間(5/2現在 観客動員7,075,326人・興行収入8,680,778,100円)で、歴代の邦画実写作品では堂々の第6位の成績となり、原作の文庫本発行部数は422万部を記録している。
今年、16回目を迎えたウディネ映画祭では、日本を始め、韓国や中国などの東南アジアを中心とした国と地域から選出された長編映画58本と短編映画4本が上映された。今回、本作が受賞した「ゴールデン・マルベリー賞」は、観客によって選ばれる賞となっており、同映画祭のグランプリに相当する賞で、日本映画としては、2009年に受賞した『おくりびと』以来5年ぶりの快挙となっている。
『永遠の0』は全国東宝系にて公開中。
歌舞伎俳優の尾上菊之助が、東京・歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部の『春興鏡獅子』で小姓弥生と獅子の精を踊る。格調高い舞踊の大曲に3年ぶりに挑戦する菊之助に話を訊いた。
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『鏡獅子』は前半の小姓弥生の可憐な踊りと後半の勇壮な獅子の精の踊りをひとりの俳優が踊り分けるところが見どころ。九代目市川團十郎らが古曲の『枕獅子』から想を得て創り、1893年に歌舞伎座で初演。その團十郎から直接手ほどきを受けた菊之助の曽祖父である六代目尾上菊五郎の舞台は大絶賛され、現在でも語り草となっている。歌舞伎座で踊るのは15年ぶりとなる菊之助は「江戸城で踊るという雰囲気が歌舞伎座ととても合いますし、久しぶりに帰ってきたようで本当に嬉しい」と喜ぶ。
「弥生は15歳くらいの少女だと思いますが、御殿に務める女性の品格は保ちつつも、十代の女性のかわいらしさですとか、最初は恥ずかしがっているのだけれど、だんだん興に乗る面白さを出したいですね。曲や歌詞、振りがとても洗練されて作られていますし、先輩方が練り上げてきた歴史の重みを感じながら勤めたいです」。
初めて演じたのは五代目菊之助を襲名した18歳のとき。「手も足も出なかった」と当時を振り返る。「その時は120%全力投球して、これ以上できませんってくらいやりましたが、後から映像で見ると“何でこんなに出来ないんだろう”って。18歳に戻ってもう一度やり直したいですね」と苦笑する。
前半と後半で対極の踊りとなるが「ふたつには共通点があって、別物ではないんですよ」と菊之助。「身体の使い方は細いか太いか、柔らかいか堅いかであって軸は同じなんです。そうした違いはそれぞれに面白さがあってやりがいがありますね」。衣裳や化粧も大切だと話す。「獅子の毛であったり、隈取りであったり、扇子や衣裳の色も先輩方が工夫されて現在の形になっています。作り上げてくださった伝統の重みを忘れないようにしなければと思います」。
次代を担う若手のひとりとして歌舞伎の魅力を伝えたいという気持ちも強い。「新しいお客様が増えているとは聞いていて、ありがたいかぎりです。舞踊は言葉でなく見ているだけで何を表現しているのかわかるところが魅力です。二枚扇となって花を表現したりですとか、情景を想像してご覧いただければと思います。俳優の身体を通して時間と空間をお客様と共有させていただく、そこが舞踊の醍醐味です」。
菊之助はほかに昼の部「勧進帳」の富樫左衛門を演じる。公演は5月1日(木)から25日(日)まで。チケットは一部を除き発売中。