
牛丼チェーン大手3社の4月の販売実績が7日出そろい、いずれも既存店売上高が前年同月比マイナスとなった。ただ各社とも、昨年行った値下げキャンペーンなどの反動が大きな要因で、消費税増税による価格改定の影響は限定的だとみられる。
「吉野家」の既存店売上高は3.3%減と7カ月ぶりのマイナス。昨年4月の値下げで販売を伸ばした反動が大きかった。今年4月は消費増税に伴い、値上げしたが、「客数は3月と比べあまり変わっておらず、影響は小さい」(吉野家ホールディングス広報)という。
ゼンショーホールディングスの「すき家」は売上高1.4%減、客数4.8%減。3社のうち唯一、牛丼並盛を値下げしたが、反動をカバーしきれなかった。
松屋フーズの「松屋」は売上高0.2%減、客数4.4%減だった。
7日の日経平均株価は前営業日比424円06銭安の1万4033円45銭と大幅に続落して取引を終えた。円高進行や前日の米国株安を嫌気した売りが先行した。ウクライナ情勢の緊迫化もあって積極的な買いは入らず、下値を模索。先物にまとまった売りが観測されると寄与度の大きい銘柄を中心に下げ基調を強めた。終盤に円が対主要通貨で強含むと日経平均は下げ幅を拡大。安値引けとなった。
業種別では全33業種が下落し、大和証券グループ本社 <8601> など証券株や、東京海上ホールディングス <8766> など保険株、三井住友フィナンシャルグループ <8316> など銀行株に売られる銘柄が目立った。商船三井 <9104> など海運株、三菱マテリアル <5711> など非鉄金属株、JFEホールディングス <5411> など鉄鋼株もさえない。
個別では、4月で増収を確保したファーストリテイリング <9983> が朝方から売られて年初来安値を更新。出資先の中国アリババのIPO申請や前期の最高益更新が報じられたソフトバンク <9984> は買い一巡後に急落した。15年3月期で営業減益や減配を計画したフォスター電機 <6794> や、15年3月期で営業赤字を見込んだ三井松島産業 <1518> 、14年3月期業績予想の下方修正で最終赤字に転落したワタミ <7522> も軟調。中間期の決算発表を延期するジャパンベストレスキューシステム <2453> はストップ安配分された。
半面、長野県地盤のアルピコHDとの資本業務提携を発表したマツヤ <7452> は急騰した。14年3月期業績予想と配当予想を修正したイナリサーチ <2176> は一時ストップ高。営業外収益の計上を発表したアエリア <3758> はストップ高配分された。14年3月期業績予想を上方修正した佐藤渡辺 <1807> も上昇。15年3月期で2ケタ増益を見込んだTOA <6809> も高い。(編集担当:宮川子平)
富士通は福島県会津若松市の半導体工場を植物工場に転用して、栽培した低カリウムレタスを7日に初出荷する。
昨年10月から栽培していたが、出荷体制が整い、「キレイヤサイ」シリーズとして発売する。今後は医療機関を中心に法人や一般にも順次販売を拡大。価格は2株90グラムで450~500円。2014年度に売上高1億5000万円、16年度に4億円を目指す。
富士通が生産するレタスは、カリウムの摂取制限のある透析患者や腎臓病患者でも安心して食べられるのが特徴。国内には透析患者が約30万人、慢性腎臓病患者が約1330万人いるとされ、同社では医療機関向けの販売を拡大する。
低カリウムレタスは苦みが少なく、長期間鮮度を保てるため一般消費者への販売も広げる方針だ。まずは7日から地元の会津若松市の竹田総合病院やくつろぎ宿、喜多方市のコープあいづで販売を始める。
富士通は半導体事業の低迷を受け、工場の一部を閉鎖し、昨秋に植物工場に転用。雑菌の少ないクリーンルームを活用し、種まきから育苗、定植、収穫まで行っている。
今後、キレイヤサイシリーズとしてレタスだけでなく、トマトや葉野菜なども栽培し、販売品目を広げる。