国立国会図書館の館内ネットワークシステムを管理していた日立製作所の社員が入札関連の内部情報を不正取得していた問題で、日立は20日、担当役員の減俸処分と再発防止策を発表した。同社の調査では、システムエンジニアがアクセス権限を利用し、国会図書館が発注する情報システムに関する他社の提案書や見積書などを閲覧・取得。上司や営業担当者ら4人に情報提供していた。このため、関係した社員らは懲戒解雇などの処分を実施。情報・通信システム担当の役員3人の月給の3割を1カ月間カットする。東原敏昭社長も月給の3割を1カ月間自主返上する。
中国南部の広西チワン族自治区王林市の当局者は、毎年恒例の「ライチ犬食い祭り」の警備を多少厳重にした。
王林市当局者は同行事を中止せず、犬肉を食べるのは地元の慣習であり、市当局は干渉できないと静観している。ただ、市の職員に対しては犬肉食いの行事には参加しないよう通達した。
市当局はまた、批判の大合唱を受けて市のウエブサイトに声明を掲載し、市当局もどの民間団体も、犬食い祭りを支持していないと述べた。
広西チワン自治区では、ライチが副食に付いても付かなくても犬肉を食べる伝統の祭りがあり、通常約1万匹の犬が食に供される。動物愛護活動家は以前からこの祭りをやり玉に挙げて抗議行動を展開。内外の多くの人たちが主催者を批判し、祭りへの参加ボイコットを呼び掛けている。
女優の趙薇(ベッキー・チャオ)さんは自分のミニブログで、「人類の友人を大切にせよ」と訴えた。歌手の楊冪(ヤン・ミー)さんも「私は犬を友人として扱っている。犬食い祭りは止めてほしい」と呼び掛けた。この祭りは中国のイメージを傷付け、外国人に悪い印象を与えると批判する人もいる。
国営の新華社通信は18日付の社説で、こうした問題は慎重に判断し、犬が中国でペットとして見られるようになったのはつい最近のことである点を理解することが重要だと述べた。同通信は、中国では犬は昔から縁起の悪い動物とみなされてきたと説明し、「犬肉愛好家を罵倒するのは抑え、犬は食べ物ではなくペットであることを教育する時だろう」と主張した。
雑誌・財経によると、市当局は祭りの主催者に対し、宣伝を取りやめ目立たないように催すことを指示した。犬の解体も、少なくとも公共の場所では行わないよう希望しているようだ。ただ、こうした自粛行為に誰もが賛同しているわけではない。一部のソーシャルメディアのユーザーは、祭りのボイコットの呼び掛けを「地方への差別」、「愛犬家がトラブルを起こし、メディアがそれを大げさに伝えている」などと非難している。
このかまびすしい犬食い論争の中で、犬を飼っていない人がこんな異論を口にした。「祭りを中止するする必要はない。犬を食べたい人は食べればいい。ただし、何も愛犬家の前で食べる必要はない」
By William Kazer and Olivia Geng
19日(日本時間20日)に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の1次リーグC組、日本代表とギリシャ代表の試合で、顔を赤と白でペイントをしたサポーターの姿が、韓国で物議をかもした。韓国メディアは、「戦犯旗」などと批判した。
試合開始から30分ほど経った頃、韓国のテレビカメラは日本人サポーターが集まる観客席を映した。この中には、青いカツラをかぶり、顔に赤い放射線を塗ったサポーターの姿もあった。
韓国公共放送局のKBS放送でサッカー解説委員を務める元韓国代表の李栄杓(イ・ヨンピョ)が「この顔はなんでしょう」と述べると、しばらく言葉を失っていた。
韓国民間放送局のSBS放送では、ペ・ソンジェアナウンサーが「戦犯旗を顔に描くとはどういうことでしょうか。ヨーロッパでは旭日旗に対する理解が低いので特に制止されることもないが、アジアではナチスと同じだ」と主張。「チケット代が無駄だ。戦犯旗はサッカー場から追い出さなければならない」と怒りをあらわにした。
韓国で非難を浴びているサポーターは、コートジボワール戦でも韓国のテレビに捉えられている。
韓国メディアは、国際サッカー連盟(FIFA)は競技場の中での人種差別や政治的な行為を厳しく取り締まっていると説明。過去にはナチス式の敬礼をした選手が永久追放になっているとしながら、「しかし旭日旗に対する制裁はない」と伝えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)